キャンピングカーと海と神社。ライと巡る、山口・海辺の春旅

 仕事を終えた金曜の夜、私たちはキャンピングカーに荷物を積み込み、自宅を出発しました。時間はすでに21時を回っていましたが、目指すのは福岡県田川郡にある道の駅「おおとう桜街道」。

下道をゆっくり1時間半ほど走り、到着したのは23時過ぎ。少し驚いたのは、大きな駐車場にすでに多くのキャンピングカーが泊まっていたこと。やはり人気の道の駅です。私たちの愛車・MBマトリックスは全長7.7m。大型車のスペースに停めさせてもらいました。


辺りはとても静かで、まるで「もうみんな寝ているよ」と言わんばかりの落ち着いた雰囲気。夜のトイレも清潔で、安心して休むことができる環境が整っているのは嬉しいですね。

遅めの夕食には、温かいうどんとお稲荷さん。簡単だけど、車中泊旅の定番メニューです。食事を終えたらすぐにベッドで就寝。ライもぐっすり。


翌朝、いよいよこの旅の目的地「小田大浜キャンプ場」へ向かいます。

ここは山口県長門市の油谷(ゆや)エリアにある海辺のキャンプ場。インターネットで見たときは「無料」との記載があったように思っていたのですが、現地ではきちんと管理されていて、私たちは2000円を支払って利用させていただきました。

現地に着いてまず感動したのは、窓から見える海の美しさ。まるで絵画のような景色に思わずため息が出ます。ライも窓の外をじーっと見つめて、まるでその美しさを感じ取っているかのようでした。お気に入りのキャンプ場リストに即追加です。


この日、キャンピングカーで来ていたのは私たちだけ。あとはソロキャンパーが多く、皆それぞれの焚き火台を前に、海を眺めながら静かな時間を過ごしていました。そんな空気感に包まれながら、私たちはオーニングを出して、テーブルとチェアだけの簡単な設営。夕食はキャンピングカーの中で調理した、ほうれん草と鶏肉の炒め物、白ごはん、鯛のお吸い物。シンプルだけど景色という最高のスパイスが加わって、格別の味に。


地元のおじちゃんが話しかけてきて、「こんな大きなキャンピングカーは初めて見た」と目を丸くされていました。その方は若い頃に船会社で働き、世界中を旅した経験があるそうで、「ヨーロッパで見たキャンピングカーを思い出した」と、懐かしそうに話してくれました。こうした偶然の出会いも、旅の楽しみのひとつですね。

夜はお酒を一杯いただきながら、波の音をBGMに就寝。
翌朝は、MBマトリックスの中でしっかりと朝ごはん。焼き鮭、ゆで卵、タケノコの煮物、ひじき、味噌汁、白ご飯、そしてデザートに苺。窓を少し開けて、波音を聞きながらの朝ごはんは、まさに贅沢そのものでした。

午前中をのんびり過ごしたあとは、車で20分ほどの「元乃隅神社」へ。
事前にキャンピングカーの駐車について確認していたおかげで、大型バスのスペースに案内してもらえました。しかも「キャンピングカーだから普通料金でいいよ」と言っていただき、ありがたさ倍増。大きな車で旅をすると不便なこともあると思っていましたが、今回の旅ではむしろ快適さの方が勝っていました。


元乃隅神社から見る日本海は絶景。赤い鳥居と青い海のコントラストがとにかく美しく、天気にも恵まれ最高の観光日和。写真を撮る手が止まらないほどの絶景スポットでした。


千畳敷、東後畑棚田、楊貴妃の里など他にも気になる場所はたくさんありましたが、今回はここでタイムアップ。また次回の楽しみにとっておこうと思います。

日置(へき)・油谷(ゆや)エリアは、本当におすすめのスポットです。
キャンピングカーと共に、ライと一緒に旅をする楽しさを改めて実感できた2泊3日の旅でした。


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